データ出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ(2020年第1四半期〜2025年第3四半期)。目黒区の中古マンション等取引4,791件を分析。
目黒区——「値崩れしない」高級住宅地の実力
中目黒、自由が丘、祐天寺、学芸大学、都立大学。目黒区は「住みたい街ランキング」常連のエリアで、実需(自分で住む)の人気が極めて高い。
| 指標 | 目黒区 | 23区平均 | 世田谷区 |
|---|---|---|---|
| 取引件数 | 4,791件 | — | 11,493件 |
| 平均取引価格 | 6,630万円 | 6,944万円 | 5,800万円 |
| 中央値 | 5,900万円 | 4,400万円 | 5,500万円 |
| 最高取引価格 | 7億3,000万円 | — | 5億7,000万円 |
| 最低取引価格 | 110万円 | — | 120万円 |
平均6,630万円は世田谷区(5,800万円)より約14%高い。ただし中央値5,900万円との差は730万円と小さく、世田谷区と同様に「堅実な実需中心の市場」だ。
取引件数4,791件は世田谷区(11,493件)の約半分。目黒区は面積が小さく物件供給量が限られるため、「売り物が少ない→希少性で価格が維持される」構造になっている。
価格推移——5年で約60%上昇、安定した右肩上がり

- 平均価格は2020年の約4,800万円→2025年の約8,300万円。5年で約60%上昇
- 2021年に一時的に急騰(6,000万台→6,400万台)した後も、着実に上昇を継続
- 中央値も約4,200万円→約6,700万円へ。平均と連動しており市場全体が底上げ
築年数と価格——目黒区の最大の強み「値崩れしにくさ」

| 築年数 | 平均価格 | 築5年比 |
|---|---|---|
| 〜5年 | 9,322万円 | — |
| 〜10年 | 9,213万円 | -1% |
| 〜15年 | 8,834万円 | -5% |
| 〜20年 | 7,696万円 | -17% |
| 〜25年 | 6,503万円 | -30% |
| 〜30年 | 6,564万円 | -30% |
| 〜40年 | 6,319万円 | -32% |
| 40年〜 | 4,241万円 | -55% |
目黒区の最大の特徴は、築15年まで価格がほとんど下がらないこと。
- 築10年: 9,213万円(築5年比 わずか-1%)
- 築15年: 8,834万円(築5年比 わずか-5%)
新宿区では築15年で-26%、品川区でも-33%下がるのに対し、目黒区は-5%しか下がらない。これは「目黒区に住みたい」という実需の強さが価格を支えているためだ。
つまり目黒区は「買って住んで、15年後に売っても損しにくい」エリア。資産価値の維持力では23区トップクラスだ。
投資スコア:B(63/100点)——収益性は低いが資産保全に強い

| 評価軸 | 目黒区 | 品川区 | 世田谷区 |
|---|---|---|---|
| 収益性 | 4/20 | 5/20 | 4/20 |
| 価格トレンド | 15/15 | 15/15 | 14/15 |
| 交通利便性 | 10/15 | 10/15 | 10/15 |
| 災害安全性 | 10/15 | 10/15 | 10/15 |
| 人口動態 | 12/20 | 12/20 | 11/20 |
| 流動性 | 12/15 | 12/15 | 12/15 |
| 合計 | 63点 | 64点 | 61点 |
投資スコアは品川区(64点)より1点低いが、数値に表れない目黒区の強みは「資産価値の維持力」。築15年で-5%という数字は、スコアに反映されない「ブランド力」の証拠だ。
目黒区で中古マンションを検討するなら
- 「住むための購入」なら23区で最も堅実な選択肢のひとつ — 築15年でも価値がほぼ下がらない
- 中目黒は「目黒区プレミアム」の中心 — 再開発で商業施設が充実、㎡単価は区内最高水準
- 利回り投資には不向き — 収益性4/20。物件価格が高く家賃収入での回収は困難
- 取引件数4,791件は希少性の裏返し — 売り物が少ないため、良い物件が出たら早めに判断する必要がある
本記事のデータは不動産価格分析ダッシュボードで取得しました。目黒区の地区別詳細分析や、他の区との比較も行えます。